2027年1月ロレックス値上げはある?据え置きによる失望売りと今後の相場を予想
毎年恒例となりつつある、ロレックスの1月の価格改定。
2026年1月にも国内定価が引き上げられ、さらに6月には金無垢・コンビモデルを中心とした追加値上げが実施されました。
では、2027年1月も同様に値上げされるのでしょうか?
私が今回注目しているのは、**「値上げされるかどうか」だけでなく、「値上げが見送られた場合、ロレックスの買取相場にどのような影響があるのか」**という点です。
実は、直近の為替や金価格を見ると、前回ほど強い値上げ材料があるとは言い切れない状況になっています。
仮に値上げが見送られれば、これまで定価の上昇を期待してロレックスを保有していた層の心理に変化が生まれるかもしれません。
今回は、2026年10月31日時点の市場データと過去の価格改定を比較しながら、2027年1月の値上げ予想、失望売りが起こる可能性、今後のロレックス相場について詳しく考察していきます。

2027年1月のロレックス値上げはある?
結論からお伝えすると、私は2027年1月もロレックスの値上げが実施される可能性は十分にあると考えています。
ただし、2026年1月と同程度の大幅な値上げについては、慎重に見る必要がありそうです。
現時点では、以下のシナリオを想定しています。
- 全モデルの定価据え置き
- 全モデル1〜3%程度の小幅値上げ
- 金無垢やコンビなど、一部モデルのみ値上げ
- 全モデル5〜10%程度の大幅値上げ
このうち、私が中心的に考えているのは、小幅値上げ、もしくは据え置きというシナリオです。
その理由を、過去の価格改定と経済指標から解説します。
2026年のロレックス価格改定を振り返る
2026年1月は幅広いモデルで値上げ
2026年1月1日、ロレックスは国内定価を改定しました。
代表的なモデルの値上げ率は、おおむね以下の通りです。
| 素材 | 2026年1月の値上げ率 |
|---|---|
| ステンレス | 約6〜7% |
| コンビ | 約8〜9% |
| 金無垢 | 約9〜10% |
※モデルによって値上げ率は異なります。
例えば、ステンレスのコスモグラフ デイトナ Ref.126500LNは、234万9,600円から249万9,200円へと価格が改定されました。
約15万円、率にして約6.4%の値上げです。
また、ゴールドを使用したモデルでは、ステンレスモデルを上回る値上げが見られました。
2026年6月には追加値上げも実施
さらに2026年6月1日には、金を使用したモデルを中心に追加の価格改定が実施されました。
- 金無垢モデル:約5%の値上げ
- コンビモデル:約2.5%の値上げ
- ステンレスモデル:原則据え置き
つまり、2026年は1月と6月の2回にわたり価格改定が実施されたことになります。
この事実は、2027年1月の値上げを予想するうえで重要です。
特に金無垢・コンビモデルについては、2026年6月に追加改定が行われているため、2026年1月からの金価格の変動だけで判断するのは適切ではありません。
2027年1月の値上げを左右する3つの経済指標

ロレックスの国内定価を予想するうえで確認したいのが、為替と原材料価格の動向です。
2026年10月31日時点の添付データでは、過去1年間の変動は以下の通りでした。
| 指標 | 参考値 | 過去1年間の変動 |
|---|---|---|
| スイスフラン/円 | 190.96円 | +0.04% |
| ドル/円 | 157.52円 | +3.14% |
| 金先物(ドル建て) | 3,884.90ドル | −3.26% |
※添付のYahoo!ファイナンス表示データを使用。金価格は2026年12月限の先物参考値です。
① スイスフラン/円は過去1年間でほぼ横ばい
私が最も注目しているのは、スイスフラン/円の推移です。
ロレックスはスイスの時計メーカーであるため、日本国内の価格改定を考える際には、ドル/円だけでなくスイスフラン/円も重要な参考指標になります。
過去1年間の変化は、わずか+0.04%。
つまり、約1年前と比較すると、スイスフランに対する円の価値はほとんど変わっていません。
一方、2026年春には1スイスフラン=200〜204円付近まで上昇した時期がありました。
そこから現在は190円台まで下落しています。
この動きを考えると、為替だけを根拠に大幅な値上げを実施する必要性は、以前より弱まっているように見えます。
ただし、ロレックスがどの期間の為替を価格改定に反映するかは公表されていないため、単純に直近1年間の変動率だけで結論を出すことはできません。
② ドル/円は円安でも影響は限定的か
ドル/円は157.52円前後で、過去1年間では約3.14%の円安となっています。
一般的に円安は輸入品の価格上昇要因になります。
したがって、ドル/円の推移だけを見ると、値上げ方向の材料が残っているとも考えられます。
しかし、ロレックスの場合はスイスフランとの関係も重要です。
ドルに対して円安が進んでいても、スイスフランに対して円安が進んでいなければ、日本国内定価への影響は異なる可能性があります。
ドル/円だけでロレックスの値上げを予測することには注意が必要です。
③ 金価格は過去1年間で下落
もう一つ重要なのが、金価格です。
添付データでは、ドル建て金先物は過去1年間で約3.26%下落しています。
2026年初頭には大きく上昇し、5,000ドルを超える場面もありましたが、その後は調整局面に入っています。
金価格の高騰は、金無垢やコンビモデルの価格改定を考えるうえで重要な要因です。
そのため、金価格が下落していることは、追加値上げの圧力を弱める方向に働く可能性があります。
ただし、注意したい点があります。
ドル建て金価格が下落していても、同時にドル/円が上昇しているため、円換算した金価格の下落幅は限定的です。
提示された過去1年間の変化率を単純に組み合わせると、円換算では約0.2%の下落にとどまります。
また、過去1年間で金価格が下落したとしても、それ以前に大きく上昇していたことを考慮する必要があります。
したがって、金価格の下落だけを理由に、金無垢モデルの値下げや据え置きが決まるわけではありません。
なぜ値上げが見送られると相場が下落する可能性があるのか?

今回、私が最も警戒しているのが、値上げ見送りによる市場心理の変化です。
ロレックスは近年、繰り返し価格改定を実施してきました。
その結果、購入者の中には「保有していれば将来的に定価が上昇する」と期待している人もいると考えられます。
もちろん、ロレックスを購入する目的は人それぞれです。
純粋に時計が好きで購入する人もいれば、リセールバリューを重視する人もいます。
問題になるのは、定価上昇への期待を重視している層の心理です。
① 値上げ見送りで将来の期待が弱まる
仮に2027年1月の価格改定が見送られた場合、どうなるでしょうか。
「今年は値上げしないのか」
「もしかすると、今後は大幅な値上げが難しくなるのでは?」
このように考える人が出てくる可能性があります。
一度の据え置きだけで、ロレックスの将来的な値上げ余地がなくなるわけではありません。
しかし、市場が将来の定価上昇を織り込んでいた場合、その期待が後退すること自体が、価格を押し下げる材料になり得ます。
② 保有者の売却が増える可能性
次に考えられるのが、売却希望者の増加です。
定価上昇を期待していた人が、今後のリセールバリューに不安を感じれば、売却を検討する可能性があります。
特に、すでに買取相場が下落しているモデルでは、心理的な影響が大きくなるかもしれません。
「これ以上下がる前に売却したい」
こうした判断をする人が増えれば、市場に流通する時計が増加する可能性があります。
③ 購入希望者はさらに様子見
一方で、購入希望者の行動にも変化が生まれる可能性があります。
仮に相場が下落している状況で値上げが見送られれば、
「もう少し待てば安く買えるのでは?」
と考える人が増えるかもしれません。
その結果、売却希望者が増える一方で、購入希望者は様子見するという状況が考えられます。
④ 買取店が在庫リスクを警戒
売り手が増え、買い手が減れば、買取店の在庫リスクは高まります。
特に高額な人気モデルでは、仕入れ後に相場が下がると大きな損失につながる可能性があります。
そのため、販売価格が大きく変わる前に、買取価格を慎重に設定する店舗が増えることも考えられます。
こうした動きが重なれば、さらに買取相場が下落する可能性があります。
ただし、値上げ見送りがすでに市場に織り込まれている場合や、実際の購入需要が強い場合には、影響が限定的になることも考えられます。
値上げされてもロレックス相場が上がらない可能性
もう一つ重要なのが、値上げが実施された場合のシナリオです。
一般的に、定価が上がれば買取相場も上がると考える人がいるかもしれません。
しかし、実際には必ずしも連動しません。
ロレックスの国内定価はメーカーが設定する価格ですが、並行販売価格や買取相場は市場の需給によって変動します。
例えば、正規店の定価が3%上昇しても、並行市場で購入を希望する人が減っていれば、販売価格が上昇するとは限りません。
さらに、買取店が在庫リスクを警戒していれば、買取価格が下落する可能性もあります。
つまり、
「定価は上昇しているのに、リセールバリューは低下する」
という状況も十分考えられます。
今後は、定価の上昇率だけではなく、実際の買取相場との差を確認することが重要になるでしょう。
2027年1月の価格改定4つのシナリオ

ここまでの情報を踏まえて、2027年1月の価格改定について4つのシナリオを整理します。
| シナリオ | 想定される市場への影響 |
|---|---|
| 全モデル据え置き | 値上げ期待が後退し、失望売りにつながる可能性 |
| 1〜3%程度の小幅値上げ | 一定の下支えになる一方、期待外れとなる可能性 |
| 一部モデルのみ値上げ | 改定対象と据え置きモデルで市場心理に差が生まれる可能性 |
| 5〜10%程度の大幅値上げ | 心理的な下支えになる可能性。ただし買取相場上昇は保証されない |
※値上げ率は分析のための仮定であり、公式発表や確定的な予測ではありません。
最も警戒したいのは「期待の変化」
私は、今回の価格改定で重要なのは、値上げ率そのものよりも市場参加者の期待の変化だと考えています。
もし2027年1月に値上げが見送られたとしても、それだけでロレックス相場が大幅に下落するとは限りません。
しかし、すでに相場が弱含んでいるモデルにおいては、失望売りが追加の下落要因になる可能性があります。
特に、購入時にリセールバリューを強く意識していた層がどのような行動を取るかは注目したいところです。
今後のロレックス相場を左右する4つのポイント
① 11〜12月の為替と金価格
まず確認したいのが、年末に向けたスイスフラン/円と金価格の動向です。
再び円安や金価格の上昇が進めば、値上げを後押しする材料になる可能性があります。
反対に、現在の水準からさらに円高や金価格の下落が進めば、価格改定を慎重にする材料となるかもしれません。
② 株式・金・暗号資産など他の資産市場
ロレックス相場は時計市場だけで完結しているわけではありません。
株式や金などの資産価格が下落すれば、一部の保有者が資金確保のために高級時計を売却する可能性があります。
特に複数の資産市場が同時に下落する場合、購入者の心理も慎重になりやすいと考えられます。
ただし、他の資産価格の下落が必ず時計市場に波及するわけではありません。
③ 買取価格と在庫状況
私が特に重視しているのが、実際の買取価格と在庫の動向です。
注目したいのは以下の3点です。
- 複数の買取店で査定額が安定しているか
- 値下げ後に販売在庫が減少しているか
- デイトナ以外の人気モデルにも下落が広がっていないか
特定のモデルだけでなく、市場全体に下落が広がるかどうかが重要になります。
④ 実需と購入希望者の動向
最後に確認したいのが、実際に時計を購入したい人の需要です。
たとえ値上げが見送られても、人気モデルの購入希望者が多く、流通量が限られていれば、相場が下支えされる可能性があります。
反対に、購入希望者が減少し、販売在庫が増加するようであれば、相場の回復には時間がかかるかもしれません。
まとめ|2027年1月はロレックス相場の転換点になるのか
2027年1月のロレックス価格改定は、今後の相場を考えるうえで重要なイベントの一つになりそうです。
2026年10月31日時点の市場データでは、スイスフラン/円は過去1年間でほぼ横ばい、ドル建て金価格は下落しています。
一方、ロレックスは2026年1月と6月に価格改定を実施しており、今後も独自の価格戦略によって値上げする可能性はあります。
私の現時点の見立ては、2027年1月も値上げの可能性はあるものの、前回ほど大幅な値上げになる根拠は強くなく、小幅値上げや据え置きも現実的なシナリオというものです。
そして、最も警戒したいのは、値上げ見送りによる期待の後退です。
これまで定価上昇を期待していた層の売却と、購入希望者の様子見が重なれば、買取相場に追加の下落圧力がかかる可能性があります。
ただし、ロレックスの相場を左右するのは値上げだけではありません。
為替、金価格、海外需要、供給状況、買取店の在庫、そして実際の購入需要など、複数の要因を総合的に判断する必要があります。
「定価が上がるから相場も上がる」という考え方が、今後も通用するとは限りません。
2027年1月の価格改定と、その前後の買取相場の動きを引き続き注視していきたいと思います。




















