バーキン神話に異変?中古相場下落とエルメス株価急落から考える高級ブランドの資産価値

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バーキン神話に異変?中古相場下落とエルメス株価急落から考える高級ブランドの資産価値

高級ブランドの資産価値に、変化の兆しが見えています。

2026年10月、ロイターはエルメスの人気バッグ「バーキン」の中古市場で、プレミア価格が縮小していると報じました。

さらに、エルメスの株価についても、2026年年初から大幅に下落したことが伝えられています。

これまでバーキンは、入手難易度の高さや希少性を背景に、定価を大きく上回る中古価格で取引されることもある商品として知られてきました。

しかし、人気ブランドであっても、需要と供給のバランスが変われば相場が下落する可能性があります。

これは、ロレックスをはじめとする高級腕時計市場にも共通する重要なポイントです。

本記事では、バーキンの中古相場下落に関する報道内容を整理し、その背景やエルメス株価の動向、さらに今後のロレックス市場への影響について考察します。

バーキンの中古相場が下落したと報道

ロイターが2026年10月に報じた内容によると、エルメスのバーキンは、中古市場におけるプレミア価格が以前より縮小しているとされています。

特に注目されているのが、人気モデル「バーキン25」です。

報道で示された比較では、2022年のピーク時に定価の約2.6倍だった中古価格の倍率が、2026年第3四半期には約1.7倍まで低下しています。

これは、定価に対して上乗せされるプレミアムの大きさが縮小したことを意味します。

ただし、ここで注意したいのは、定価に対する倍率の低下が、そのまま中古販売価格の下落率を表すわけではないという点です。

定価自体も変動するため、実際の価格推移を把握するには、同じモデル・素材・状態・取引条件で比較する必要があります。

なぜバーキンのプレミア価格は縮小したのか?

今回の報道で注目されている要因の一つが、中古市場への供給増加です。

バーキンのような高級バッグは、正規店での購入機会が限られていることもあり、中古市場では希少性に対して高いプレミア価格がつくことがあります。

しかし、中古市場に流通する商品が増加すると、購入希望者の選択肢が広がります。

その結果、以前ほど高額なプレミア価格を支払わなくても商品を入手できるケースが増える可能性があります。

つまり、ブランドそのものの人気が維持されていたとしても、中古市場の需給関係によってリセールバリューは変化するのです。

バーキン25の中古価格倍率は2.6倍から1.7倍へ

今回の報道で示された数字を整理すると、次のようになります。

比較時期定価に対する中古価格倍率
2022年ピーク時約2.6倍
2026年第3四半期約1.7倍

※報道で示された倍率の比較です。すべてのバーキン25に共通する価格ではありません。

定価に対するプレミアム部分で比較すると、2022年の約160%から2026年第3四半期には約70%へ縮小した計算になります。

依然として定価を上回る水準ではありますが、プレミア価格が以前より縮小していることは見逃せません。

中古価格と買取価格は同じではない

ここで重要なのが、中古販売価格と買取価格の違いです。

中古販売価格は、販売店が消費者に提示する価格です。

一方、買取価格は、買取店が商品を仕入れる際に提示する価格であり、販売価格とは異なります。

中古市場の需要が弱まったり、在庫が増加したりすると、買取店は将来の販売リスクを考慮して査定額を引き下げることがあります。

そのため、中古販売価格が大きく変わっていない段階でも、買取価格が先に下落する可能性があります。

この仕組みは、ロレックスの中古市場にも共通しています。

エルメスの株価も大幅下落と報道

バーキンの中古相場だけでなく、エルメスの株価動向にも注目が集まっています。

2026年10月のロイター報道では、エルメスの株価が年初から約40%下落したと伝えられました。

さらに、金融大手UBSがエルメス株の投資判断を「売り」に引き下げたことも報じられています。

中古市場での流通量増加やプレミア価格の縮小は、高級ブランドの希少性に対する評価を考えるうえで重要な材料となります。

ただし、株価は中古市場の動向だけで決まるわけではありません。

企業の業績、成長期待、株式市場全体の動向、金利、為替など、さまざまな要因が影響します。

したがって、株価の下落をすべてバーキンの中古相場下落に結びつけることはできません。

高級ブランドの人気そのものが低下しているのか?

今回のニュースから、高級ブランド市場全体の需要が弱まっている可能性を考えることはできます。

しかし、バーキンの一部モデルでプレミア価格が縮小していることと、エルメス全体の人気が失われていることは別の問題です。

素材やカラー、サイズ、希少性によっても需要は異なります。

今後は、ブランド全体の人気だけでなく、個々の商品にどれだけ実際の購入需要があるのかを見極めることが重要になると考えています。

ロレックスの相場にも同じことが起きる可能性は?

今回のニュースで私が特に注目しているのは、バーキンとロレックスの中古市場に共通する仕組みです。

どちらも、ブランドの知名度だけでなく、希少性や入手難易度が中古市場でのプレミア価格を支える要因になっています。

しかし、希少性が高い商品であっても、相場が永続的に上昇するとは限りません。

1. 希少性だけでは相場を維持できない

ロレックスでも、人気モデルは定価を大きく上回る価格で取引されることがあります。

ただし、重要なのは供給量だけではありません。

購入希望者がどれだけ存在するのか、そして現在の価格でも購入したいと考える人がどれだけいるのかが相場を左右します。

供給が少なくても、購入需要がそれ以上に減少すれば、相場は下落する可能性があります。

2. 中古市場への供給増加は下落要因になる

相場の先行きに不安を感じた所有者が売却を急ぐと、中古市場への供給が増えることがあります。

一方で、購入希望者が値下がりを期待して様子見を始めれば、需要は弱まります。

売却希望が増える一方で購入希望が減少すると、需給バランスが悪化し、買取価格に下押し圧力がかかる可能性があります。

特に高額なプレミア価格がついているモデルでは、こうした変化に注意が必要です。

3. 金融市場の下落が高級時計市場へ波及する可能性

株式やその他の資産価格が下落した場合、資金確保のために高級時計を売却する動きが増える可能性もあります。

また、資産価格の下落によって消費者の購買意欲が弱まれば、高級時計の購入を見送る人が増えることも考えられます。

ただし、金融市場の下落が必ずロレックス相場の下落につながるわけではありません。

為替、モデルごとの人気、供給状況なども含めて判断する必要があります。

4. プレミア価格の高いモデルほど慎重な判断が必要

定価と中古相場の差が大きいモデルは、それだけ市場から高い評価を受けているとも考えられます。

一方で、需要が弱まった場合には、プレミア価格が縮小する余地もあります。

そのため、現在のリセールバリューだけでなく、過去の価格推移や買取相場の安定性、流通量なども確認することが大切です。

投資目的で高級ブランドを購入する方への注意点

今回のバーキンのニュースは、資産価値を重視して高級ブランドを購入する方にとって、改めて考えるきっかけになると思います。

「人気ブランドだから値上がりする」

「希少モデルだから価格は下がらない」

「これまで上昇してきたから今後も上昇する」

こうした考え方には注意が必要です。

高級ブランドの商品は、株式や預金とは異なり、売却する際に買取店の査定や手数料、商品の状態などが影響します。

また、希望する価格ですぐに売却できるとは限りません。

リセールバリューの高さは魅力ですが、それだけを理由に高額な商品を購入することにはリスクがあります。

個人的には、本当に欲しい商品を楽しみながら、リセールバリューは付加価値として考える姿勢が大切だと思います。

まとめ|高級ブランドの資産価値は今後どうなる?

今回の報道では、バーキン25の中古価格倍率が2022年ピーク時の約2.6倍から2026年第3四半期には約1.7倍へ縮小したことや、エルメスの株価下落が注目されました。

ただし、これだけで高級ブランド全体の人気が失われたと判断するのは早計です。

今後、注目したいのは中古市場への供給量、実際の購入需要、プレミア価格の変化、そして金融市場の動向です。

ロレックスについても、モデルごとに需要や供給状況が異なるため、すべてのモデルを一括りに考えるべきではありません。

重要なのは、ブランドの知名度や過去の値上がり実績だけで判断しないことです。

高級ブランドだからといって、資産価値が必ず維持されるわけではありません。

今回のバーキンのニュースを、ロレックスを含めた高級品のリセールバリューについて改めて考える機会にしていただければと思います。


参考情報・注意事項

出典:ロイター(2026年10月21日)、ニューズウィーク日本版掲載の関連報道。

※掲載した中古価格倍率や株価の下落率は報道時点の参考情報であり、現在の相場やすべてのモデルに当てはまるものではありません。

※本記事は市場動向に関する情報提供を目的としたもので、特定の商品・株式の購入や売却を推奨するものではありません。投資助言ではありません。

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