世界主要国の「1月値上げ率」から読み解く、これからも値上げが続く理由と正しい立ち回り方
ロレックスの値上げについて語る際、
「どのモデルがいくら上がったか」という個別論に目が向きがちですが、
本当に重要なのは 世界全体で何が起きているのか という構造です。
ロレックスはここ数年、
世界主要国で毎年1月に価格改定を行うことを事実上のルール としてきました。
そして2026年1月も、この流れは例外ではありません。
本記事ではまず、
各国で実際に確認されている“おおよその値上げ率”を国別に整理し、
そこから
なぜ今後も値上げが続く可能性が高いのか を解説します。
そのうえで、
これまで何度も発信してきた
「高額モデルから買う」「売るならステンレス、ゴールドはホールド」
という戦略へと自然につなげていきます。
世界主要国|1月ロレックス値上げ率の実態(おおよそのレンジ)
まず前提として、
ロレックスは 国ごとに為替・税制・市場環境を踏まえて価格を調整 します。
そのため、完全に同一の上げ幅にはなりません。
ただし、直近数年の改定実績を俯瞰すると、
各国の値上げ率には一定の“収束レンジ” があることが分かります。
世界主要国|1月値上げ率の目安(概算)
| 国・地域 | おおよその値上げ率 | 備考 |
|---|---|---|
| 🇯🇵 日本 | 約5〜10% | 円安是正・価格差調整が入りやすい |
| 🇺🇸 アメリカ | 約3〜7% | インフレ・物流コスト反映 |
| 🇪🇺 EU主要国 | 約4〜8% | VAT込みで横並び調整 |
| 🇬🇧 イギリス | 約5〜9% | ポンド変動・税制影響 |
| 🇨🇭 スイス(本国) | 約2〜5% | 最も抑制的 |
| 🇨🇳 中国 | 約4〜8% | 富裕層需要と政策配慮 |
| 🇭🇰 香港 | 約3〜6% | 免税・価格調整役 |
| 🇸🇬 シンガポール | 約3〜6% | ハブ価格維持 |
| 🇦🇺 オーストラリア | 約6〜10% | 為替影響が大きい |
※あくまで 公式発表ではなく、正規店価格改定の実績ベースで見たレンジ です。
ここで重要なのは、
どの国でも「値上げなし」という選択が取られていない
という事実です。
国差よりも大きい「素材差」
もうひとつ見逃せないのが、
国別の違い以上に、素材別の違いが大きい という点です。
- ステンレスモデル
→ 各国レンジの 下限寄り - コンビモデル
→ 中間 - ゴールド・プラチナ系
→ 各国レンジの 上限寄り
これは偶然ではありません。
なぜロレックスの値上げは今後も続くのか
では、
「この1月値上げの流れは、どこかで止まるのか?」
という点を考えてみます。
結論としては、
少なくとも短期的に値上げが止まる合理的理由は見当たりません。
① 円安・為替構造は簡単に反転しない
特に日本では、
円安によって 海外と比べて定価が安く見えやすい状況 が続いています。
ロレックスにとって、
この価格差を放置することは
ブランド戦略上も好ましくありません。
そのため日本は、
今後も比較的強めの調整が入りやすい市場
という位置づけが続きます。
② インフレとコスト上昇は「一時的」ではない
人件費、物流費、製造コスト。
これらは一時的な高騰ではなく、
構造的に高止まりしているコスト です。
ロレックスほどのブランドであっても、
これをすべて内部で吸収し続けることはできません。
結果として、
年次改定として価格に反映する流れが定着しています。
③ ゴールド価格は中長期で評価されやすい
インフレ環境下では、
ゴールドは 実物資産として評価されやすい。
ロレックスのゴールド系モデルは、
- 定価改定
- 素材価値
という二重の影響を受けやすく、
結果として 値上げ率が高くなりやすい構造 にあります。
値上げが続く時代に「買う順番」を間違えない
ここからが、実務的な話です。
欲しいロレックスが複数ある場合、
多くの方は
「まずは価格が低いものから」
と考えがちです。
しかし、
値上げが続く環境では
この順番が最も損をしやすい。
正解は
「欲しいモデルの中で、最も高額なモデルから買う」
です。
理由は明確で、
値上げは「率」よりも
“金額差”として効いてくる からです。
高額モデルを後回しにすればするほど、
将来支払う金額は大きくなります。
売るならステンレスから。ゴールドは極力ホールドする理由
次に、売却戦略です。
相場が一服する局面や、
資金調整が必要になったとき、
何を残すか が将来を分けます。
基本方針はシンプルです
- 売るなら ステンレスモデルから
- ゴールド系モデルは 極力ホールド
なぜなら、
今後も続く可能性が高い
円安・インフレ・ゴールド高
という環境下では、
ゴールド系モデルは
- 定価改定
- 素材価値
- 実物資産としての評価
という 複数の下支え を受けやすいからです。
一方、ステンレスモデルは
需給やトレンドの影響を受けやすく、
相場調整の影響を先に受けがちです。
まとめ|各国の値上げ率データが示す「やるべき行動」
最後に整理します。
- 世界主要国で1月のロレックス値上げは完全に定着
- 値上げ率は国ごとに異なるが、概ね3〜10%のレンジ
- 特に日本は 調整が入りやすい市場
- 欲しいモデルが複数あるなら
高額モデルから買う - 売却するなら
ステンレスから、ゴールドはホールド
ロレックスの相場は、
「どのモデルを持つか」以上に、
どの順番で持ち、どれを残すか が結果を分けます。
値上げが続く今だからこそ、
この順番を一度、戦略的に見直してみてください。



