ディスコン予想とディスコンに伴った相場予想が、いかに難しすぎるかという話

ロレックスの情報を追っていると、
「このモデルはそろそろディスコンになるのではないか」
「ディスコンになれば相場は一気に上がるのではないか」
といった話題を、日常的に目にすると思います。

しかし結論からお伝えすると、
ディスコン予想そのものも難しく、さらにその先の相場反応を予想することは、ほぼ不可能に近い
というのが現実です。

ディスコンの噂が先行し、相場だけが先に動くケース

ディスコン(生産終了)の噂が先行し、
相場が一時的に過熱するものの、その後は高値を維持できずに下落する。
こうしたケースは、実際によく見られます。

最近の分かりやすい例として挙げられるのが、
デイトナ116508のグリーン文字盤です。
このモデルはディスコン発表直後に相場がピークを迎え、
その後は徐々に下落と入りました。(高値を維持できない)

一方で、ディスコンとなっても相場がほとんど反応しなかったモデルも存在します。
代表的な例がヨットマスターⅡです。
生産終了という事実だけでは、必ずしも価格が動くわけではないことが分かります。

さらに逆のパターンとして、
ディスコン後もなお高値を維持しているモデルもあります。
オイスターパーペチュアル41のターコイズブルーなどは、その代表例です。

ディスコン後「数年経ってから状況が変わる」ケースもある

ディスコン予想をさらに難しくしているのが、
一度生産終了したモデルやサイズが、数年後に形を変えて復活するケースがある
という点です。

その代表例が、エクスプローラー39mm(Ref.214270)です。

このモデルは生産終了と同時に
「36mmへの原点回帰」が行われたことで、
39mmケースは“一代限りのサイズ”として注目を集め、
一時は希少性が強く意識されました。

しかし、皆さんもすでにご存知の通り、
その数年後に40mmケースのエクスプローラーが登場しました。

結果として、
「39mmしか存在しない」というサイズ面での希少性は薄れ、
相場も冷静な水準へと調整されていく流れとなりました。

「ディスコン=永続的な希少性」ではない

この事例が示しているのは、
ディスコン=その要素が永遠に失われるとは限らない
という事実です。

ケースサイズ、素材、カラー、仕様。
これらは一度姿を消しても、
ブランド側の戦略次第で数年後に形を変えて再登場することがあります。

つまり、
ディスコンを根拠にした相場上昇の期待は、
時間軸を長く取れば取るほど、不確実性が増していくということです。

相場を動かす要因は、あまりにも多い

ロレックスの相場は、ディスコンだけで決まるものではありません。

為替、定価改定、世界的な需要、流通量、在庫整理、
さらには市場心理やSNSによる過熱感など、
複数の要因が同時に絡み合って動いています。

そのため、
「このモデルはディスコンになるから買い」
「ディスコンだから必ず上がる」
といった考え方は、再現性という意味では非常に危ういと言えます。

それでも“確度の高い考え方”は存在する

では、ロレックスで相場上昇を狙うこと自体が無意味なのかというと、
決してそうではありません。

重要なのは、
予想を当てにいくことではなく、構造的に有利な立ち位置を取ることです。

その観点で見ると、
正規店で金無垢のデイトナを購入し、長期保有するという戦略は、
ディスコンの噂に左右されにくく、再現性の高い選択肢だと考えています。

素材価値、継続的な定価改定、供給コントロール、
そしてモデルそのものの需要。
これらは短期的な話題とは別次元で、
中長期にわたって効いてくる要素です。

まとめ:ディスコン相場は「狙うものではない」

これからの時期は、新作予想やディスコン予想など、
さまざまな噂が一気に活発になってきます。
相場が動きそうな雰囲気を感じる方も多いかもしれません。

ただ、ここで強く意識しておきたいのは、
ディスコンに伴った相場上昇を当てにした並行店での購入は、非常にハイリスクだという点です。

ディスコンによる価格上昇は、
あくまで「結果」であって、
狙って再現できるものではありません。

噂を根拠にした購入は、
思ったほど上がらなかったり、
数年後に状況が変わり評価が調整される可能性も十分にあります。

大切なのは、
不確実な予想に賭けることではなく、
長期的に見て合理的な判断軸を持つことだと思います。

ディスコンを追いかけるよりも、
「どのモデルを、どこで、どのスタンスで保有するか」
この視点を持つことこそが、
ロレックスと長く付き合ううえでの本質ではないでしょうか。

\モデル選びの参考にご活用ください/
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