「20年前に買ったロレックスが家にあるけれど、今はいくらくらいするのだろう?」
「昔買ったロレックスを売ろうと思っているけれど、購入した当時より高くなっている?」
「父親から譲り受けた古いロレックスにも価値はある?」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ロレックスは、この10〜20年間で定価が大きく上昇しました。
現在ではデイトナやGMTマスターII、サブマリーナーなどの人気モデルだけでなく、エクスプローラーやエアキングといったモデルについても、10年前とは定価水準が大きく変わっています。
実際に、約10年前に販売されていた同系統モデルと2026年8月時点の現行モデルを比較すると、100万円以上定価が上昇しているモデルも珍しくありません。
さらに重要なのが、ロレックスは単純に新品価格が上昇しているだけではないということです。
廃盤モデルや旧リファレンスについても中古市場で活発に売買されており、モデルや状態によっては、かなり昔に購入した時計でも想像以上の価格で査定される可能性があります。
そこで本記事では、
- ロレックスの定価は10年間でどれくらい上がったのか
- 20年前に購入したロレックスにも価値があるのか
- 昔のロレックスが高く評価される理由
- 古いロレックスの査定額を左右するポイント
- 箱や保証書がなくても売却できるのか
- オーバーホールしてから売るべきなのか
- 古いロレックスを売却するときの注意点
などについて詳しく解説します。
昔購入したロレックスをお持ちの方は、売却するかどうかを決める前に、まず現在の価値を確認してみてください。
ロレックスの定価は10年間で大幅に上昇している
まず知っておきたいのが、現在のロレックスの定価です。
「最近のロレックスは高くなった」と感じている方も多いと思いますが、10年前と比較すると、その差はかなり大きくなっています。
2026年8月時点の定価と、約10年前に販売されていた同系統モデルの参考価格を比較すると以下のようになります。
| モデル | 約10年前の定価 | 2026年8月の定価 | 上昇額 |
|---|---|---|---|
| コスモグラフ デイトナ 白 | 112万3,200円 | 249万9,200円 | +137万6,000円 |
| GMTマスターII 黒青 | 86万4,000円 | 174万7,900円 | +88万3,900円 |
| サブマリーナー グリーン | 87万4,800円 | 176万4,400円 | +88万9,600円 |
| サブマリーナー デイト | 81万円 | 168万3,000円 | +87万3,000円 |
| サブマリーナー ノンデイト | 70万200円 | 149万4,900円 | +79万4,700円 |
| エクスプローラー36 | 62万1,000円 | 117万7,000円 | +55万6,000円 |
| エクスプローラーII | 77万2,200円 | 157万6,300円 | +80万4,100円 |
| ヨットマスター40 スレート | 108万円 | 196万200円 | +88万200円 |
| エアキング | 48万9,240円 | 120万8,900円 | +71万9,660円 |
| ディープシー ブラック | 113万4,000円 | 230万3,400円 | +116万9,400円 |
| ヨットマスターII | 183万6,000円 | 300万5,200円 | +116万9,200円 |
| コスモグラフ デイトナ コンビ | 166万3,200円 | 364万2,100円 | +197万8,900円 |
| GMTマスターII YG | 127万4,400円 | 303万500円 | +175万6,100円 |
| サブマリーナー 青 | 132万8,400円 | 288万3,100円 | +155万4,700円 |
※約10年前に販売されていた同系統モデルとの比較です。現在とはリファレンス・素材・ムーブメント・仕様等が異なる場合があります。
この数字を見るだけでも、ロレックスの価格水準が大きく変わったことが分かります。
デイトナは10年間で定価が約137万円上昇
代表的なのがコスモグラフ デイトナです。
約10年前のステンレスモデルは約112万3,200円でした。
それが2026年8月時点では、
249万9,200円
となっています。
単純比較では、
+137万6,000円
です。
約2.2倍の水準まで上昇した計算になります。
現在のデイトナしか知らない方からすると「デイトナは250万円近くする時計」という感覚かもしれません。
しかし、10年以上前からロレックスを購入している方にとっては、100万円台前半だった時代もそれほど昔の話ではありません。
サブマリーナーも約70〜80万円から150万円以上へ
ロレックスを代表するスポーツモデルであるサブマリーナーも、大幅に定価が上昇しました。
たとえばノンデイトモデル。
約10年前は、
約70万200円
でした。
2026年8月現在は、
149万4,900円
です。
上昇額は、
+79万4,700円
となります。
デイト付きモデルについても、
約81万円
↓
168万3,000円
と、ほぼ倍の水準です。
「昔サブマリーナーを70〜80万円くらいで買った」という方にとって、現在の定価を見ると驚くのではないでしょうか。
エアキングは約49万円から120万円超へ
さらに分かりやすいのがエアキングです。
約10年前は約48万9,240円。
現在は120万8,900円です。
差額は、
+71万9,660円
です。
現在ではロレックスのエントリーモデルであっても100万円を超えるモデルが珍しくありません。
昔のロレックスを知っている人ほど、現在の価格水準が大きく変化していることを実感できるでしょう。
では「20年前に買ったロレックス」は今いくらなのか?
ここで最も気になるのが、
「自分が昔買ったロレックスは、現在いくらになっているのか?」
という点でしょう。
結論から言えば、
モデル・リファレンス・状態・付属品などによって大きく異なります。
そのため、
「20年前のロレックスなら○○万円」
と一律に判断することはできません。
そして注意したいのが、
現在の定価と、昔のロレックスの現在価値は別物
ということです。
現行サブマリーナーの定価が約168万円だからといって、20年前のサブマリーナーが168万円で売れるという意味ではありません。
逆に、廃盤になった旧モデルの希少性や個体条件によっては、現行モデルとは異なる評価を受けるケースもあります。
だからこそ、古いロレックスについては「昔いくらで買ったか」だけで判断せず、現在の中古市場でその個体がどのように評価されているかを確認する必要があります。
昔買ったロレックスにも高い価値が残りやすい理由
では、なぜ10年、20年と経過したロレックスでも一定の価値が残りやすいのでしょうか。
大きな理由の一つが、ロレックスの中古市場が世界規模で形成されていることです。
一般的な商品は、新品で購入した瞬間から価値が下がり、年数が経過するほどさらに価値が下がっていきます。
しかしロレックスの場合、旧型であっても中古時計として売買されています。
特に、
- デイトナ
- GMTマスター
- サブマリーナー
- エクスプローラー
- シードゥエラー
- デイトジャスト
などは、旧リファレンスにも需要があります。
現行モデルとは違ったケースサイズやデザイン、ブレスレット、文字盤などを好んで、あえて旧モデルを探す人もいます。
つまり、
「古い=価値がない」ではない
ということです。
廃盤になったロレックスには現行モデルとは違う魅力がある
ロレックスはモデルチェンジを繰り返しています。
そのため20年前に購入した時計と、現在販売されている時計では、同じモデル名でも仕様が異なることがあります。
ケース形状、ベゼル、文字盤、ブレスレット、ムーブメントなど、その時代ならではの特徴があります。
一度生産終了したリファレンスは、正規店で新品を購入することは基本的にできません。
そのため中古市場では、
「その世代のロレックスが欲しい」
という需要が生まれます。
古いロレックスだから価値が低いと決めつけず、リファレンスを確認することが重要です。
箱や保証書がない20年前のロレックスでも売れる?
長期間所有している時計で非常に多いのが、
「箱を捨ててしまった」
「保証書がどこにあるか分からない」
というケースです。
20〜30年前に購入した時計であれば、付属品を紛失してしまっていても不思議ではありません。
基本的に、箱や保証書がなくてもロレックスそのものを査定してもらうことは可能です。
ただし、付属品の有無が査定額に影響する可能性はあります。
特に保証書は、その時計のリファレンスやシリアル、販売時期などを確認するうえでも重要な付属品です。
もし自宅に残っている可能性があるなら、査定前に一度探してみることをおすすめします。
箱、保証書、余りコマ、冊子などが見つかった場合は、時計と一緒に査定してもらいましょう。
傷だらけのロレックスでも価値はある?
20年間日常的に使っていれば、当然傷も付きます。
ケースやブレスレットに細かな傷があったり、ベゼルに使用感があったりする個体もあるでしょう。
しかし、
傷があるから価値がない
というわけではありません。
中古ロレックスでは状態も査定要素になりますが、モデルそのものにも市場価値があります。
むしろ注意したいのは、査定額を上げようとして自己判断で時計を磨くことです。
研磨によってケース形状が変わったり、オリジナルの状態を損なったりすると、個体によっては逆効果になる可能性があります。
売却を考えているのであれば、まずはそのままの状態で専門業者に見てもらった方が無難です。
売却前にオーバーホールした方がいい?
「動きが悪いからオーバーホールしてから売った方が高くなるのでは?」
と考える方もいるでしょう。
確かに整備状態は査定に関係します。
しかし、
売却のためだけに高額なオーバーホールを行えば、整備費用以上に査定額が上がるとは限りません。
数十万円をかけて整備した結果、査定額が同額以上上昇しなければ、売却だけを考えれば費用対効果は悪くなります。
したがって売却を前提とする場合は、
オーバーホールする前に現在の状態で査定
してもらい、その結果を見て判断する方法があります。
父親から譲り受けたロレックスも一度価値を確認しておきたい
50代、60代になると、自分で昔購入した時計だけでなく、親から時計を譲り受けるケースもあります。
「父親が昔使っていた時計だから、かなり古い」
「モデル名も分からない」
「本物なのかも分からない」
そのような場合でも、自己判断で処分するのは避けた方がいいでしょう。
古いモデルだからこそ、現在では生産されていない仕様である可能性もあります。
特にロレックスはリファレンスや製造年代、文字盤などによって評価が変わることがあります。
まずは、
何というモデルなのか
どの年代の個体なのか
現在どの程度の価値があるのか
を確認することが先です。
そのうえで、売却するのか、家族で引き継ぐのかを考えればよいでしょう。
相続したロレックスをすぐに売る必要はない
相続や遺品整理でロレックスを受け取った場合も同様です。
「使わないから売る」
という選択肢はもちろんあります。
しかし、ロレックスの場合は市場価値が大きい可能性があるため、急いで処分する必要はありません。
まず現在価値を確認し、
保有する
自分で使う
家族へ残す
売却して現金化する
という選択肢を比較することが大切です。
なお、相続に関する税務上の取り扱いは個別の状況によって異なるため、必要に応じて税理士などの専門家へ確認してください。
古いロレックスを売るとき「最初の査定額」で決めない
20年前のロレックスを売却する場合、特に注意してほしいのが買取価格です。
同じロレックスでも、買取店によって査定額が異なることがあります。
まして旧型モデルの場合、
- リファレンス
- 年代
- 文字盤
- ベゼル
- ブレスレット
- オリジナル性
- コンディション
- 付属品
など、見るべきポイントが多くなります。
そのため、一店舗だけの査定を見て、
「古い時計だからこんなものだろう」
と決めてしまうのはおすすめしません。
売却を急いでいないのであれば、複数の査定価格を確認して比較することが重要です。
「昔いくらで買ったか」より「現在いくらで売れるか」を確認する
昔購入したロレックスを売却するときに、購入価格を基準に考えてしまう方もいると思います。
たとえば、
「昔60万円で買ったから、50万円なら十分」
という考え方です。
しかし、その時計が現在の中古市場で100万円以上の価値を持っているとすれば、購入価格を基準に判断するのは適切ではありません。
逆も同じです。
購入時より定価が大幅に上昇しているからといって、所有している旧モデルの査定額も同じ割合で上昇しているとは限りません。
売却判断で見るべきなのは、
購入時の価格ではなく、その時計の現在の市場価値です。
10〜20年前に買ったロレックスがあるなら、一度現在価値を確認してみる
今回紹介したように、ロレックスの定価はこの10年間だけでも大きく上昇しています。
ステンレスのデイトナは約112万円から約250万円。
サブマリーナーデイトは約81万円から約168万円。
エアキングも約49万円から約121万円です。
もちろん、これは同一個体の値上がりを意味するものではなく、当時販売されていた同系統モデルと現在の現行モデルの定価を比較したものです。
それでも、ロレックスという時計を取り巻く価格環境が10年前とは大きく変わったことは分かります。
だからこそ、
「20年前の時計だから大した価値はないだろう」
「箱がないから売れないだろう」
「傷だらけだから値段は付かないだろう」
と自己判断するのは早いと思います。
昔買ったロレックスが手元にあるなら、売る・売らないを決める前に、現在いくらなのかを把握する。
これが最初の一歩です。
まとめ|昔買ったロレックスは「現在価値」を確認してから判断しよう
ロレックスは、この10〜20年で新品価格を取り巻く環境が大きく変わりました。
また、旧モデルにも中古市場が存在するため、古いからといって価値がなくなるわけではありません。
昔購入したロレックスをお持ちなら、
- モデル・リファレンスを確認する
- 箱・保証書・余りコマなどを探す
- 自分で磨いたり修理したりする前に査定する
- 購入価格ではなく現在の市場価値を見る
- 一店舗だけで売却を決めない
- 複数の査定額を比較する
といった点を意識してみてください。
特に10年、20年前から所有しているロレックスは、本人にとっては「昔買った普通の時計」でも、現在の中古市場では思わぬ評価を受ける可能性があります。
売却するつもりがなくても、一度現在価値を確認しておくことには意味があります。
現在の価値を把握したうえで、
「このまま使い続ける」
「子供に残す」
「コレクションを整理する」
「価格が高いうちに売却する」
など、自分に合った選択をすればよいでしょう。
ロレックスの価値は、購入した当時の価格だけでは判断できません。
昔買ったロレックスだからこそ、今いくらになっているのか一度確認してみてください。



















