ロレックスに関して情報を発信していると、必ず目にするのが「アンチ的なコメント」です。
しかし不思議なことに、その多くは根っからのアンチではなく、もともとはロレックスを愛していた人たちです。
つまり、ロレックス愛好家がアンチに変わってしまう現象が、時計業界の中でも特に顕著に表れています。
アンチの正体
アンチ的なコメントをしている人のプロフィール画像を見てみると、古いクラシックモデルの写真であることが少なくありません。
コメント内容もリファレンス番号や仕様の違いなどに詳しく、まさに“元愛好家”の匂いがします。
本当にロレックスが嫌いなら、ここまで詳しいはずがない。
つまり彼らは、愛が大きかったからこそ、失望からアンチ的な言動に変わってしまった人たちだと思います。
アンチ化の原因は「買えない」と「対応の不満」
では、なぜ愛好家はアンチに変わってしまうのでしょうか。
その原因は、大きく二つに集約されます。
1. 正規店で買えないことによるフラストレーション
ロレックスマラソンを経験した方なら共感できると思いますが、何十回と足を運んでも出会えない状況は、心が折れそうになるものです。
希望のモデルに出会えず、入荷自体がないと説明されれば、「本当に売る気があるのか?」と疑いたくなるのも自然です。
2. 店員対応や接客への不満
「冷たくあしらわれた」
「購入履歴を見られ、最初から諦めムードだった」
こうした声は私のもとにも数多く届きます。
つまり、時計そのものが嫌いなわけではなく、“買えないこと”と“対応の不満”がアンチ化の引き金になっていると思われます。
時計そのものには罪はない
アンチコメントをよく読むと、ロレックスのデザインや性能そのものに対する批判はほとんどありません。
非難されているのは「買えない」「接客が冷たい」といった周辺環境です。
だからこそ私は常にこう思います。「時計に罪はない」と。
愛が大きいからこそ裏切られた気持ちも大きい
心理的な背景を考えると、この現象は恋愛やファン心理と似ています。
- 愛が大きいからこそ失望も大きい
- 憧れが裏切られたと感じた瞬間、人は“嫌い”に変わってしまう
ブランドに冷たくされたと感じれば、その反動で「もう嫌いだ」と言いたくなるのは、人間として自然なことなのかもしれません。
販売方針が生む摩擦
ロレックスはブランド価値を維持するため、入荷制限や顧客選別といった施策を取っています。
購入履歴を重視することで常連客には有利になりますが、新規やライト層には非常に厳しい状況となっています。
「選ばれる側になること」が前提。
この構造が、ファン心理とのすれ違いを生み、アンチ化を加速させているのです。
私の体験から感じたこと
私のもとにも毎日のようにアンチコメントが届きます。
- 「ロレックスは労働階級の時計」
- 「本当は持っていないんじゃないか」
- 「人と被る・みんな持っててダサい」
最初は正直、気持ちが沈むこともありました。
ですが冷静に読み解くと、彼らの多くはロレックスが大好きで、プロフィールには年代物ののコンビのデイトジャスト、ターノグラフなど投稿内容も時計に関することばかり。
つまりアンチコメントをしている人こそ、誰よりもロレックスを追いかけている人たちということです。
アンチの本質は「元愛好家」
ここまで整理すると、ロレックスのアンチとは「本当は愛好家」であり、「好きだからこそ裏切られた気持ちを抱いている人たち」だとわかります。
そして非難されているのは、時計そのものではなく、販売方針や接客対応。
これは極めて重要な事実です。
まとめ:時計は悪くない
最後に強調したいのは、ロレックスという時計そのものは、やはり圧倒的に魅力的だということです。
アンチでさえも結局はロレックスを語り続けてしまう。だから私は思います。
「アンチ化してしまった人も結局は同じロレックス好きの仲間なのではないか」と。
ロレックスが好きだからこそアンチになってしまう人たち。
これはブランドの強さの証なのか、それとも販売方針の歪みなのか。
ぜひ、皆さんはどう感じるか考えてみてください。